機械音痴の初心者だけどゼロから格安ゲーミングPCを自作してみようってお話 ② 撃沈編

 前回の続きです。前の記事はこちら ↓ ↓

 

shinikakeno-jichan.hatenablog.com

 

パーツ選び

 主な条件としては

FPSがFull HDで快適にプレーできること

・7万円前後(Windows含めて)

でした。

お金の無い学生だとこれくらいで組みたい方も多いのではないでしょうか。

 

前回の記事で「簡単じゃね?」なんて抜かしてた素人丸出しの筆者でしたが、パーツの種類の多さに打ちのめされながらも、ひとまず自分なりに組んでみました。

その結果は・・・撃沈

 PCショップの店員さんにダメ出しされてしまったので、次回再構成したいと思いますが、今回はPCショップに原案を持っていくまでのお話。

 

グラフィックボード選び

ゲーミングといえばグラフィックボード選び。

普通のモニターは1秒当たり最大で60回画像を投影し(フレームレート(fps) といいます)滑らかな動画を提供しているのですが、ローエンドなグラボだと近接戦闘の際にカクカクしたりラグが発生したりして、その一瞬のうちに撃ち負けることがあるようです。ゲーミング用途では予算の許す限りグラボの質を上げるのが鉄板らしい。

 

グラボの会社はNVIDIA社(GeForce等)」「AMD社(Radeon等)」の2社が牛耳っています。ちなみにAMD社はCPUも作っています。

 

選び方としては、基本的には ↓ のような比較サイト(3DMark

https://pcfreebook.com/article/459993300.html

の数値と、価格との相談になります。

ただしこのページにのっている参考価格より現在はやや価格が下がっているようです。

 

今回はWindows以外で6万円ほどに抑えなくてはいけないため、ゲーマーがよく使っている「GTX1080」のような高級グラボを搭載することは当然できません。

現実的な所でいけば、2万円弱くらいが妥当かな。

そうなると、NVIDIAGeForce GTXなら1050・1650・1060 (Ti)、AMDRadeon RX570・580 辺りから選べば良いことになります。

 

そこでブログやYoutubeの情報を漁ってみましたが、結構まちまちなんですよね...

ゲームはGTXがオススメ!とか、いやいやRadeonコスパ良いよ!だとか。

その中で、筆者は色々迷った結果、Radeonの方を選択することにしました。

理由はカネです。可能ならGTX1060辺りにしたかったのですが、1060は新品で2万5千円ほど(2019.8現在)。7万円に収めるのに少し厳しいかな?といった所で、それに準じた性能を持つRadeon RX580もしくは570にしようと決めました。特にRX570はYoutube等で、コスパに優れているとかなり評価が高かったです。

懸念点としては、FPSの中にはGeForceに最適化されていて、カタログスペック以上に動きが良い(逆にRadeonは同じスペックでも若干フレームレートが落ちる)傾向があることです。一瞬GeForceが頭をよぎったものの、見なかったことにして静かにふんわりページを閉じました。

 

あとは中古 or 新品のどちらかということですが、最近は「マイニング」用に使われたグラフィックボードが中古に並ぶことがある、と聞きました。

マイニングはビットコインを得るための手段のことですが、厄介なのはマイニング用に長時間連続して使用されてクタクタになった中古品が出回ることで、質の悪いモノを引き当てる可能性が高くなってしまったことです。RX570/580でマイニングをしていた人がどれだけいるかは分かりませんが、マイニングブームが下火となった今はややリスクが高いかな?と思われます。なのでグラボは新品が無難かな、という結論に。

 

ということでひとまずはRadeon RX570の新品で見積もってみることにしました。

CPU選び

次に、PCの核となるCPU選びについて。

計算処理の中枢ですから、質が悪いと当然遅くなります。見るのはコア数とスレッド数、そしてクロック周波数というもの。コア数は処理を担当する頭脳の数、スレッド数はその頭脳を必要に応じて分身させる術を使った時のコア数、クロック周波数は1つの頭脳の処理速度(語彙力皆無でごめんなさい間違ってたらごめんなさい)。いずれも値が大きければ性能が良いと判断できます。それらを総合したスコアが下記のリンクから見られたので、これ ↓ を参考としました。

https://pcfreebook.com/article/450856544.html

ただ、CPUに関してはグラボほど神経質になる必要は無いようです。あまりに性能が悪ければCPUが足を引っ張ってグラボ本来の性能が発揮できないことがありますが、一定以上の性能があれば、あとはどれも大差ない(言い過ぎかも?)と思います。

 

さて、CPUのメーカーにも2社ありまして、先ほどのAMDRyzen等)」と、皆さんご存じIntel(Core i〇等)」です。もっとも、Ryzenシリーズが発売される2017年まではIntelの1強。しかし、Ryzenが勢いに乗ったことでIntel vs AMDの競争が激化し、CPUの価格・性能ともにユーザーに利益をもたらしました。

 

そんな中で筆者が今回選んだのは、IntelCore i3 - 9100F」という型番です。i3はCore i シリーズの最廉価グレード(高 i9 → i7 → i5 → i3 安)、9000番台は第9世代と呼ばれる最新の型番です。

実はIntelAMDの躍進を受けて、第8世代以降のCPU性能が第7世代と比べて格段に伸びているんです。実際に上記のサイトを見ると、i3の8300や9100Fが6000番台のi5や一部i7を上回っていることが分かります。

さて、8000番台を選ばなかった理由も少し説明いたします。

それは、最後の「F」にあります。このFですが、第9世代から登場した、「グラフィック機能なし」という意味があります。どういうことかというと、PCを作る際、ゲームや動画編集・CAD等の重い処理をしない場合には、グラフィックボードを搭載しないことがあります。オフィス用途等では特にそうですね。ですので、Intelではグラボがなくてもモニターに映像が映るように、CPUの中にグラフィック機能を持たせ、コスト削減に貢献しているのです。しかし「F」がつくと、そのグラフィック機能の無いCPUとなります。つまり、グラボを買わなければモニターが真っ暗になってしまいます。

そして、グラフィック機能の無いCPUの大きな利点が、その価格にあります。例えば、今回見積りに使うi3-9100F(9990円)と、1世代前のi3-8300(19900円)では約1万円の価格差があります。ちなみにこの「F」は第9世代から始まった商品です。

したがって、ゲーミング用にグラボを搭載する今回、不要となるグラフィック機能を省いて値段を抑えた9100Fはかなり魅力的な選択となるはずです。

 

また、最新の9100Fには中古がないので新品です。

 

さて、9100Fに目を引かれた影響でここではRyzenについて全く触れませんでしたが、Ryzenもとても優秀なCPUでして、後々悩みどころになるのですが、これは次回の記事に回したいと思います。

 

マザーボード選び

マザーボードは各パーツを繋ぐ基盤です。

マザーボードに関しては、私の知識不足で適当に選んだ結果、店員さんに止められることになりました(これも次回の記事で)。

一応書いておくと、ASUSのPRIME H310M-E(Micro-ATX)というものを選びました。

 

マザーボードの規格は3種類あり、大きいものからATXMicro-ATXMini-ITX の順です。大きいものほど拡張性(パーツの追加しやすさ)が良くなりますが、価格が上がります。ケースのサイズとの兼ね合いもあります。

そして、最も大事なのがCPUをはめるソケットの型と、パーツ同士の橋渡しをするためのチップセットと呼ばれるプログラムの種類がCPUに応じて異なるため、対応しているかしっかり確認しないといけません。

さらに、新しいCPUだと、BIOSと呼ばれるマザーボード上のプログラムのバージョンが、CPUに追いついておらず、PCが起動しないことがあるため、BIOSのアップデートが必要となる場合があります。

あとはUSBポートの数や、LANポートの質、音質、Wi-Fiがついているか等を総合して判断するそうですが...う~ん難しい。。

地味にマザーボード選びが一番難しいのではないでしょうか。

 

安いものなら6000円台からあるグラボ。10000円を超えるくらいのものが無難なのでしょうか。

 

ストレージ選び

ストレージはHDDかSSDの二択です(SSHDとかいうのもありますが)

体感的に言えばSSD一択です。何といってもWindowsの起動が速い。

ただし、大容量のものは価格が高いので、SSD128 or 256GB + HDD1TB みたいな構成はよく見ます。

ちなみにFPSをやると、一つのゲーム当たり20GB近くは容量を取られるため、256GBでは少し足りない印象です。そこで今回は500GB程度のSSDを使うことにします。

 

SSDを選ぶ際には、価格や容量のほかに「読み書きの速度」「TBW」を見る必要があります。TBWとは耐久性(どれくらいの容量読み書きできるか)のことです。

今回は①価格、②容量、③TBWの優先度で考えて、Kingston社480GBのSSDで見積もることにしました。

あと最後に、今まで触れたのはSATA(さた)という種類のSSDです。この他にM.2(えむどっとつー)があります。M.2の方が速いのですが、その分価格がかなり上がります。また、体感上ではSATAでも十分早く、M.2の恩恵は小さいため、SATAのもので十分かなという判断でいきます。

 

電源選び

正直なところ、電源で変わるのは電気代くらいでしょうからあまり拘りませんでした。

ただし、RX570が若干消費電力の大きいグラボ、ついでにi3-9100Fもそれなりに電気を喰うので最低限500Wは必要かな、といったところ。

 

電源もBRONZE → SILVER → GOLD → PLATINUM → TITANIUM といったランク付けがあり、電源効率に差があります。

が、ひとまず「80+」という認証がついていれば特段問題はないので価格を重視し、

玄人志向の「KRPW-L5-500W/80+」を選びました。

OS & メモリ

OSはWindowsにしますが、結構お高い。Win10Homeパッケージ版とやらで1万5千円ほど。

 

そこで少しでも安くするために、WindowsDSP版というものを利用してみることにしました。

これは、何かのPCパーツとセットでWindowsを購入すると、Windowsを安く手に入れることができる代物です。

付帯するPCパーツには色々ありますが、ドスパラさんにてCorsairのメモリ(8GB×2枚)がセットになるものが売っていました。↓

https://www.dospara.co.jp/5info/cts_windows10_start

丁度メモリも必要だったのでこれにしようかな、と。メモリは基本的にFPSの推奨が8GBですので、16GBあれば十分です。

 

なお、DSP版のデメリットとしては、マザーボードを交換すると「電話認証」という面倒な手続きを経ないとWindowsが使えなくなる、と書かれていました。試したことがないのでよく分かりませんが、安全なのはパッケージ版でしょうね。

 

PCケース選び

これも特に拘りが無いのですが、大きさやUSBポートの数と価格を見ていった結果、Thermaltake Versa H26というケースが気に入りました。

おわりに

最後に、パーツ(原案)のまとめです。

※ 金額はネットで見た最安値(2019.8現在)で、リンクのAmazon価格と若干異なっています、すみません。

 

・グラフィックボード Radeon RX570 15939円 

・Core-i3 9100F 9990円 

マザーボード ASUS PRIME H310M-E 6570円

SSD 480G Kingston 5795円

・電源 玄人志向 500W 3587円

・メモリ16GB +windows10HomeDSP版 21588円

・PCケース白 Versa H26 4060円

 計 67,529 円

 

結構いい感じじゃね!!?

と、思いました。ええ思いましたとも。

そして意気揚々と某PCショップに確認に行った訳です。間違ってるといけないからね。

そしたら

「う~ん、FPSで7万円だとちょっと・・・(苦笑)」

と微妙な表情。そして店員さんのアドバイスを受けて出た見積りはなんと9万円強

 

具体的には

i3-9100F → i5-9400F

PRIME H310M-E → Z390-P

玄人志向 500W → NeoEcoGOLD 650W

CPUクーラー変更(虎徹MarkⅡ)

の変更でした。

 

RX570もちょっと不満そうでしたね。

店員さんのご指摘もごもっともですが、CPUはちょっと納得がいきませんので再検討したいと思います。最低でも8万円は切らないと今回の趣旨に反してしまうので、もう少し粘りたいです。

 

ということで次回は、店員さんのご指摘にどう抗うか、構成の見直しを含めて検討していきたいと思います。

それでは!

 

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